子どもと母親に寄り添う人との対談・インタビュー

母と子のために、まずは自分を大切に

~妊娠も出産も育児も、その先の未来も素敵な時間~

有山 知恵子 さん

・アリー鍼灸サロン代表
神奈川県にて妊活さんや女性のための鍼灸施術をしています。
オンラインでは栄養カウンセリング、ファスティングサポート、毛髪ミネラル検査などを活用し、体質改善プログラムをご提案。
・Pilina community salon主宰
“みんなの夢を応援したい!”そんな想いから2023年に「人生」と「好き」を動かす女性のためのコミュティサロンをスタート。
“Pilina”は自分の「好き」を持続可能な形で表現し続けるために、心と身体を整えながら仲間と共に進化し続ける場所であり、人や社会との繋がり・絆を大切にしながら自分から幸せの輪を広げていくコミュニティサロンです。

有山知恵子さんプロフィール

今回は、NPOきびるのアンバサダー有山先生とむすぶトークをお送りします。
「アンバサダー」とは、妊娠・出産・育児を取り巻く社会は多様化し複雑化を増す中で、様々なご経験や知識をお持ちになる先生方のお力を借りなければ対応していくことが出来ないと思いから、それぞれの分野からアドバイス等頂戴しています。NPOきびるではそのような先生方のことをアンバサダーとお呼びしています。

有山先生は、20代の頃はスポーツ選手のトレーナーや病院でリハビリに従事、結婚・妊娠を機に街の治療院にて老若男女幅広い方々の施術をされ、ご自身の不妊治療の経験から、妊活さんや女性のサポートをしたいという気持ちが強くなり、妊活専門の治療院から、お一人の方をしっかりとサポートするため、また家族との時間を大切にしたいと思い独立。現在は妊活さん・更年期の方を中心に施術やオンラインなどで体質改善サポートをしていらっしゃいます。

男女問わず、また妊娠の有無にも関係なく「栄養」ってとても大切な分野ですが、私自身知識も経験も不足していると常々思うので今日は有山先生のお話が楽しみです。
有山先生は妊娠や出産、育児を通じて感じた「モヤモヤ」や「不安」を感じることはありましたか?

妊娠中のことで言うと、流産したらどうしよう、赤ちゃんに障害が無いか検査した方が良いのか迷ったり、障害があったらどうしようなど、出産まで不安は感じていました。

最後の健診で胎児の心拍が落ちているとのことで、緊急入院をし、陣痛促進剤を使用し陣痛を促しましたが、心拍が落ちすぎたようで、帝王切開に切り替わり出産しました。

帝王切開の知識がなく、お腹の傷の痛みや点滴の管をつけながら昼夜問わず赤ちゃんのお世話はしんどかったです。また、はじめのうちは母乳の出が悪く授乳の時間がとても苦痛だった記憶があります。

育児期は母乳を飲むのが下手で体重が減ってしまい、ミルクを足していました。
母からおっぱいがしっかり出るような食事の説明やこれは食べない方が良いなど、良かれと思って言ってくれていると分かっていても、寝不足もあり素直に聞くことができずモヤモヤしていました。

そうですよね。妊娠期には妊娠期の悩みや不安・・・
それぞれの期に、多くの不安などがありますよね。
有山先生の話を聞きながら、自身の体験なども重なって聞き入りました。
そうした不安や悩みをどのように乗り越え、誰に相談されましたか?

妊娠中は自分自身でもネットで色々調べたりしましたが不安は解消されず、病院の看護師さんや助産師さんに統計やメリットデメリットをしっかりと確認したことで、不安は小さくなったと思います。

信頼できるプロから聞くと妙に納得と安心感がありました。

また、区役所で開催している母親学級に半年間参加する機会があり、その中で出産を振り返ったり、無事に生まれてきてくれたことへの感謝をするワークなどがあり、その後から気持ちが軽くなった記憶があります。

育児期はどのように過ごされたのですか?

育児期で言えば、私の場合、母乳のことに限らず、育児に関して実母や義母からアドバイスや意見を言われることがありましたが、それに対して疑問に思うことも多々あり、受け流したり、夫から意見を言ってもらったり、あとは育児の専門家の資料をさり気なく見せたり、助産師さんや保育士さんの話など第三者の意見を伝えて対応していました。

私も母乳とか新生児期の体重など、色々言われるのは正直苦痛だったことを思い出しました。周囲は良かれと思ってアドバイスをされていたのだと今になっては思いますが余裕がなかったりして、一つ一つに引っかかっていたなと思います。

有山先生のように、資料をさりげなく見せるなどの大人の対応はできなかったな反省しました。有山先生は穏やかでいらっしゃる印象があるので、さすがだなと思います。そんな有山先生にも今振り返ってみて、あの時に「知っておきたかったこと」や「しておけばよかったこと」はありますか?

不安やモヤモヤは妊娠、出産、育児を通して多かれ少なかれ感じるものだと思います。
それを感じたときにそれらを解決してくれる、信頼できる専門家を身近に見つけておくと良いと思います。

家族以外にも専門家とつながっているって大事ですか?

家族やパートナーなど周囲のは必須だと思います。
ただ家族やパートナーだと、甘えもあり、やってもらって当たり前になってしまいますし、意見も多く言われることがありモヤモヤすることもありました。感謝の気持ちを持ちながら、適度な距離感を持って接することができると良いと思います。

そうですよね。まさに私が一つ一つに引っかかっていたのは、相談する環境が今思えば狭すぎたのかもしれませんね。これから同じ状況を迎える方々に向けて、一番伝えたいことは何ですか?

・決して1人で頑張りすぎないでください。
・自分ファーストでいてください。
・他人と比べないでください。


ママが心地よい状態であれば全てうまく回ると思います。赤ちゃんでもなく、夫でもなく、まずは自分が幸せと感じる方に進んでいけると、妊娠も出産も育児も、その先の未来も素敵な時間になると思います。

その有山先生の言葉、当時の私自身が聞きたかった~。その当時の私に届けたい言葉が、ぎゅっと詰まっています。有山先生からの3つのメッセージ、多くの方に届けたいです。この3つにすべてが詰まっていますね。
ありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたします。