子どもと母親に寄り添う人との対談・インタビュー

コミュニティの中で生きていく

〜子育て経験や思い出は私の宝物〜

大熊 祐子 さん

理学療法士
マタニティビクス、ベビービクスインストラクター
NPO法人高崎子ども劇場理事
生活クラブ生活協同組合群馬理事長
地域のコミュニケーションリビングRengaプランナー

5児の母 福岡県出身

今回のむすぶトークは、NPOきびるのアンバサダーでもあり、なんと私と同じ福岡県出身の大熊さんとトークをむすんでいきたいと思います。

大熊さんを通して、これからママになる方や子育てに奮闘させれいる方々にメッセージをお送りできればと思っています。

 それではよろしくお願いします。大熊さんは、妊娠や出産、育児を通じて感じた「モヤモヤ」や「不安」がありましたら教えてください。

第一子は、不妊治療後に授かった子どもでした。
妊娠中はうれしいばかりで不安など微塵もありませんでした。

出産後は、夜泣きなどでほとんど眠れない日々が3か月ほど続き、気が付くと体重が13キロ落ちてました。
実家(福岡)も遠く、ヘルプなしで子どもたちの世話をしてた時は、熱が出ることが多く、体に症状が出やすかったようです。

福岡ですからね・・すぐに帰れるような距離でもなければ、すぐ手伝いに来てなんて言える距離でもないですからね。
ありがたいことに私は夫の実家に頼ることができましたが、大熊さんはどのようにしてその時の困難を乗り越えられたのですか?

母にはよく電話をしてました。
主人にはよく話を聞いてもらいました。
笑い話のようですが、帰宅した主人の後ろをついて回り、主人がお風呂に入れば脱衣所に居座り、布団に入れば枕もとに座り込み今日あった出来事を話し続けました。

布団に寝ている主人から「もう眠ってもいいですか?」と聞かれるくらい、しゃべり続けたのを覚えています。

ママ友にもいろいろ話し、子育てサークルに5つくらい入ってましたので毎日どこかに出かけていました。

大熊さんってキリっとお着物まで着られて颯爽とされているパワフルなイメージしかないので、パパさんの後ろまでついて行かれていたイメージがなくて、くすっと笑っちゃいました。
パパさんの存在や、その時、地域でつながった経験やママ友の存在は大きいですね。
今振り返ってみて、あの時に「知っておきたかったこと」や「しておけばよかったこと」などありますか?

情報収集はたくさんのママ友との交流で知ることができていたし、基本的にやりたいことはやっていたので特にはないです。
子どもと一緒に何かできる時期はあっという間に過ぎてしまうので、ちょっと面倒くさいことも面白がって色んな体験をするといいですよ。

仲間とのつながりは大事ですよね。

おおげさなようですが、子育てを通して世界が広がったような気がします。それは多くの方との出会いでした。これから同じ状況を迎える方々に向けて、一番伝えたいことは何ですか?

10年で5回の出産、さらにその間に海外転勤ありなど、あまりに忙しすぎて悩んでる暇すらなかったという感じです。

前職に復帰することはありませんでしたがその分、子育てにはじっくりたっぷり向き合ったのでその経験が今の仕事に生かされてますし、楽しかった思い出しかないです。

子どもたちの成長を一番近くでどれ一つ見逃すことなく見つめてこれたことは私の宝物です。

本当にあっという間ですよね。

諸先輩方がそういわれても、日々慣れない子育てが大変すぎて、そんなふうに思えなかったけど、過ぎて振り返ればやっぱりあっという間ですね。

大熊さんのように自信をもっていえるのってすごいです。憧れです。最後に大熊さんから、メッセージをお願いします。

現状の子育てでは仕事をしていないと肩身が狭いと感じている方も一定数いるようです。

もう少し子育てを満喫したいのに、という思いを持つ方が子どもと一緒にいることを責められないといいなと思います。

自分の時間を持つことも、
仕事をすることも、
子どもと一緒にいることも、

”どれもあり”

だと受け入れられる世の中だといいですね。

きびるの理念でもありますが“丸ごと受け止める”ことができるといいですね。本日はありがとうございました。
これからのご活躍を祈念申し上げます。今後もきびるの活動にもご協力をお願いします。